天竺(てんじく) |
表が表編み、裏が裏編みの物を天竺といいます。裏表の違いがはっきりわかるのが特徴。
Tシャツなどによく使われている一般的なニット生地です。
表と裏の編み方が違うため、布端がくるくると丸まるのが特徴で、布のみみ部分が2cm幅程度でのりづけしたような感じになっているものが多いです。
(布端が丸まらないように固めてあるのかも)
<使用感>
伸縮がそれほど強くないものが多いので、家庭用ミシンでも割と縫いやすい素材ではありますが、とにかく布端が丸まるので扱いにくいのが1番の欠点です。
16/2のものが厚さ的には理想的ですが、伸縮が弱いものが多いため、やや固い感じの仕上がりになりますので、高い伸縮性が求められるデザインのものにはあまり向きません。
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フライス |
表編み、裏編みが交互(ゴム編み)のニット生地をフライスといいます。
<使用感>
天竺よりも伸縮性があり、布端も丸まらないので、中肉のものを選べば大変扱いやすい生地です。私の1番好きな生地です。
16/2のものが厚さや伸縮性ともに理想的。同表示の天竺と比べると柔らかい感じの仕上がりになりますし、とにかく扱いやすいので裁縫初心者さんにもお勧めです。見つけたら使ってみてください。(30/2の表示でもしっかりしていて扱いやすい生地も
たまにあります)
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スムース |
表も裏も、表編みのニット生地をスムースといいます。細い糸を使って編まれており、触り心地も柔らかいので、赤ちゃんや女性の肌着に使用されることが多い生地。
<使用感>
薄手で伸縮率が非常に高いので、家庭用ミシンでは素直に縫えないものが多いため、避けたほうが無難です。
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裏毛(うらけ) |
いわゆるトレーナー地とかスウェット地と呼ばれている生地です。
表生地は天竺、裏はパイル(ループ)になっています。
表の天竺には30番手の糸を、裏のループには10番手の太い糸を使用したものが一般的で、
これを30/10(さんまるとおばん)裏毛というそうです。
ミニ裏毛→ループを小さくして編み上げたもの
ガーゼ裏毛→裏のループにもっと細い糸を使用し、ループの間隔をあけたもの
<使用感>
天竺ベースなので布端が丸まるのが特徴ですが、厚手で伸縮率も安定しているため、裁縫初心者さんにも割と扱いやすい&手に入りやすい生地です。ドッグウェア作りも向いています。(作るデザインによっては向かないものもあります)
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ジャガード |
プリントとは違い、複数色の色糸を編み込んで柄を表現する編み方をジャガード編みといいます。最近ではコンピューターでどんな柄でも編めるようになっています。
柄は表側のみに出るのが特徴です。
<使用感>
生地によって厚さや質、伸縮性がまちまちなのでご注意を。
(全く伸びないものや、ものすごく厚いものもあり)
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ダブルフェイス |
編み方によって表と裏の表情を変えている生地でダブルニットとも呼ばれます。
表側の編み目は大きく、裏側の編み目は小さくなっていることが多い生地。
一般的には伸縮率がそれほど高くない生地が多いですが、中にはフライスのようによく伸び縮みするものもあるようです。
<使用感>
こちらもしっかりと厚みのある生地が多く、天竺のように布端が丸まらないので家庭用ミシンでも扱いやすい生地ですが(作るデザインによっては向かないものもあります)、同じ名称でもお店によってかなり厚さにバラつきがありますのでご注意ください。
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ダンボールニット |
表と裏をポリエステル素材ででつないであるニット生地。弾力があります。
断面がダンボールに似ている為、ダンボールニットと言うようです。
<使用感>
ここちらもしっかりと厚みのある生地が多く、天竺のように布端が丸まらないので家庭用ミシンでも扱いやすい生地ですが(作るデザインによっては向かないものもあります)、同じ名称でもお店によってかなり厚さにバラつきがありますのでご注意ください。
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ワッフル |
表面がお菓子のワッフルのような形状をしているニット生地。
<使用感>
とてもよく伸びて戻りが悪いものが多く、型紙の寸法どおりに仕上がりませんので、あまりお勧めできません。(大きめの仕上がりになってしまいます)
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テレコ |
リブニットと呼ばれている、表目と裏目がおなじ数のプレーンゴム編みの生地。一般的には2×1針抜きゴム(表目2目、裏目2目のもの)を言いますが、3×2針抜きゴム(表目3目、裏目3目)のことも指すそうです。両目編み機の針抜きによる両面テレコもあるとのこと。
(何のこっちゃよくわかりませんが^^; トレーナーの袖口に使われているような、畝のあるニット生地のことです)
付属用(袖口や裾)に使用するリブには高い伸縮性が求められるため、伸びる素材(主にスパン)が入っているので、スパンテレコとも呼ばれます。W幅のもの(腹巻のように輪になっているもの)が多いです。(W幅40cm=切り開くと布幅が80cmになるということ)
リブニットには付属用ではなく、本体用(身頃に使用)のものもありますのでご注意ください。見た目は同じですが別モノでなので付属用としては使えません。
ドッグウェアの付属用には、40〜30番手のリブ(スパンテレコ)がお勧めです。伸縮性が高く、かつ戻りの良いものを選ぶようにしましょう。(20番以上は厚みがありすぎて向きません)
付属用としてよく使われる生地には、スパンフライスもあります。(スパンが入ったフライス生地) 畝がない分、リブに比べると伸縮率は低めのため、リブ(スパンテレコ)指定のところにスパンフライスを使用する場合は、長さを調節する必要があります。
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